糸島について

位 置

九州は福岡県の西部・糸島半島に位置し、四季折々の自然がすぐ身近に感じられる糸島市。

市の北側に広がる玄界灘に面した美しい海岸線は弓状に広がり、夫婦岩の間に沈みゆく夕日は、日本の夕日百景にも数えられ、姉子の浜は鳴き砂海岸としても知られています。

また、市南側には背振山系の山々が連なり、県の名勝に指定される「白糸の滝」、725年開山・国指定重要文化財「木造千手観音立像」を本尊とする「雷山千如寺大悲王院」などがあります。

そして、それらの中間部には糸島平野と呼ばれるなだらかな田園地帯が広がり、JR筑肥線と国道202号沿線を中心に市街地が形成される、自然豊かな土地にあります。

福岡市の中心部天神からのアクセスも、電車・バス・車ともにおよそ30分の時間距離であり、博多駅や福岡空港にも直通でアクセスできる、交通利便性が高い地域です。

 

歴 史

糸島市は「伊都国」が発祥とされ、中国の歴史書「魏志倭人伝」にも記されています。

大陸との玄関口として古くから文化が栄えた地でもあり、農耕が営まれ、さまざまな史跡・遺跡などが今なお各所に残されています。

中でも、平原遺跡で出土した日本最大の銅鏡「内行花文鏡」をはじめとする出土品群は国宝に指定されており、このうち1面は九州国立博物館に、4面が伊都国歴史博物館に展示されています。

10月中旬から下旬にかけては、地元主催の「平原王墓祭り」が行われ、今も地元の人々に親しまれています。

また近年では、邪馬台国の卑弥呼が産まれた土地である可能性が高まり、近年歴史的にも注目を集めています。

萌える新緑が美しい糸島。脊振山系をめぐるもよし、また、海岸線をドライブするもよし、福岡市内から30分というアクセスの気安さも手伝い、週末には日帰りの外出を楽しむ人々がつめかけます。

なかでも、梅や桜の咲く季節には、お花見客が憩いを求めて訪れています。

 

糸島市の夏は随所にみられる青々とした田園風景と、10を超える海水浴スポットを擁し、7月には市の花でもある珍しい花「はまぼう」が開花します。

山では軽いハイキングから本格的な登山、海にあってはサーフィンをはじめ、海沿いを眼下にパラグライダーも楽しめます。また、夏の終わりには大きな音楽の祭典「サンセットライブ」が芥屋の海水浴場でひらかれるほか、各所で花火大会も開催されます。

 

糸島の山は年に二度もえる。とは、誰が言ったものか、春に新緑で萌えた脊振山系の山々が、秋には一斉に紅葉で彩られます。

なかでも「雷山千如寺大悲王院」にある樹齢400年の楓は圧巻の一言。自然のいたずらで、数年から十数年に一度、真っ赤に燃える楓の紅葉が雪を冠する様は、写真愛好家垂涎の的でもあります。

また、糸島の魅力の一つでもある人と手仕事を訪ねるのに絶好の季節でもあります。

昔からの伝統を守りつつ、より良い物を作ろうと研究を怠らない「ものづくり」の作り手から、糸島に魅せられ移住するクラフト作家まで、それぞれの工房を訪ね歩くと、伝統と新たな感性が共存する人の温かさまでも感じられるのではないでしょうか。

 

背振山系の恵みである良質な水を使用した農作物に、玄界灘のもたらす様々な海産物が豊富な糸島。

なかでも、冬の時期にずらりと立ち並ぶ牡蠣小屋は、毎年その数と規模を増やしています。

海を眺める牡蠣小屋で備え付けの羽織ものを着込み、自分で焼いた、とれたて新鮮なプリプリの牡蠣をほおばる。

それだけでも十分楽しめる牡蠣小屋は、牡蠣以外の海産物もメニューに並ぶほか、ご飯や飲み物など、持ち込みができる店も多く、家族連れなどにもやさしいサービスが特徴です。

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